【おすすめ】論語
訳注:金谷 治
出版社:岩波書店(岩波文庫)
学生時代、漢文の授業・テストで取り上げられることも多い『論語』。苦手意識から敬遠する方もいるだろうが、そんな人にこそオススメである。この岩波文庫版『論語』は、原文・読み下し・現代語訳を合わせて掲載してあり、分かりやすくしている。
巻末には、語句の索引がついており、『己の欲せざるところ、人にほどこすことなかれ』『四十にして惑わず』など論語から引用された語句の原文を調べるにも便利である。
内容は、孔子の語、孔子が門人及び当時の人と問答した語、孔子の起居動作を、孔子の死後に、集録したものである。孔子の言行録は他にもあるが、直ちに孔子の思想をうかがい、孔子の人格に接する書は、論語の他にはなく、古来孔子の教えを奉ずる人たちに愛読され、「宇宙第一の書」、あるいは「人類の語では賞賛しきれないほどりっぱな書物だ」といわれている。
座右の書としてオススメの一冊である。