開講にあたって
法則って何だろう?
最近よく、「法則」という言葉を目にしたり、耳にしたりします。
引き寄せの法則、原因と結果の法則、正負の法則、鏡の法則、そ・わ・かの法則などが代表的でしょうか。書店に行っても「法則」の本がたくさん置かれていますし、どれもよく売れているようです。
その他にも、幸せの法則、愛の法則、繁栄の法則、お金の法則、ツキの法則、成功の法則、仕事の法則、人間関係の法則……などなど、雑誌を開いても、テレビをつけても、とにかく「法則」がよく出てきます。どうやら、この世は「法則」にあふれているようです。いや、宇宙は「法則」に満ちているといったほうがよいのでしょうか。
では、「法則」とはいったい何でしょうか。
『広辞苑 第六版』で「法則」の項を引くと、「①必ず守らなければならない規範。おきて。②いつでも、またどこででも、一定の条件のもとに成立するところの普遍的・必然的関係。また、それを言い表したもの」と出ています。もちろん、本書では②の意味で、「法則」をとらえたいと思います。でも、これだけでは「法則」について何もわかりません。
なぜ、「法則」などというものが存在するのか?
そして、いったいどんな「法則」があるのか?
「法則」を知った者は、本当に仕事がうまくいき、成功して、愛を得て、幸せになれるのか?
そんな「法則」の謎について考えたり、調べたりしていたら、この本が生まれました。マーフィーの法則とかランチェスターの法則などの個別の法則についてではなく、「法則」そのものについて書かれた、世界でもきわめて珍しい「法則」の本、それが本書です。
さあ、これから、わたしと一緒に「法則」をめぐる不思議な旅に出かけませんか。旅の終わりには、これまで謎に包まれていた「法則」の正体が見えてくるかもしれません。
そして、あなたはすべての「法則」を貫く「法則の法則」について知ることでしょう。うれしいことに、巻末には「世界の法則一覧」も付いています。
ちなみに、本書が何らかの「法則」によって書かれているかどうか、わたしにはわかりません。悪しからず。