平成心学塾 文化篇 グランドカルチャーのすすめ #019

気功

宇宙は陰と陽、いわゆるプラスとマイナスのエネルギーからできています。陰と陽の相対的なものの和合によって新しい活力を生む鍜錬法が気功です。「気」の字には呼吸の意味があり、「功」の字には意識的に絶えず呼吸や姿勢を調整し、練習するという意味があります。
気功の鍜錬とは、「連気」(気を練る)と「連意」(心を練る)であって、意識によって「気」を引き出し、身体の経路に沿って「気」を運行することにより、関係する臓腑の機能が促進、強化されます。また、「気」の運行によって「元気」になり、病人の治療がすすみ、身体が強くなります。
気功の起源は紀元前11世紀の古代中国にまでさかのぼります。文字のない時代より、すでに出土された銅器に気功をしている姿が描かれているのです。古代人が生活を維持するために気功を活用していた歴史がうかがえます。
気功は、小宇宙である人間が大宇宙と交信する「コズミック・ボディ・アート」だと言えるでしょう。