シネマの街を世界へ 『西日本新聞』連載 #008

感動作に地元名所次々と

レッドシューズ

 

シングルマザーのボクサーと娘の絆を描いたヒューマンドラマ映画「レッドシューズ」という作品があります。
監督の雑賀俊朗さんは北九州市出身。2016年公開の「カノン」では中国のアカデミー賞とされる金鶏百花映画祭の国際映画部門(17年)で、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞の3冠を達成。「レッドシューズ」も素晴らしく、非常に感動しました。
主演の朝比奈彩さんをはじめ、佐々木希さん、観月ありささん、松下由樹さん、市原隼人さん、森崎ウィンさんと俳優陣も豪華です。
実は、不肖わたしも出演しているのですが、改めて考えてみると、「えっ、オレ、あの佐々木希さんや観月ありささんと共演したの!」と驚きました。
「T・ジョイリバーウォーク北九州」での先行上映舞台あいさつにも参加させていただきました。赤いシューズと赤いジャケットのコーディネートで、雑賀監督、朝比奈さん、松下さんに花束を贈りました。
映画は、ある事情により娘と暮らせなくなった真名美(朝比奈彩)が、娘を取り戻すために再起を懸けてリングに上がるという物語です。葬儀のシーンがあるのですが、わが社の小倉紫雲閣で撮影されました。わたしは真名美の親戚の西山という男の役だったのですが、せりふが与えられました。わたしのせりふの直後が、映画のタイトルバックという流れで、責任重大だったのですが何とかやり遂げました。
本連載7回目(10月26日)に紹介した映画「君は一人ぼっちじゃない」に続き、2度目となる映画出演でしたが、雑賀監督から「名演技でしたよ!」と言われ、わたしは感無量でした。
映画「レッドシューズ」はストーリーが感動的なだけでなく、オール北九州ロケで、北九州空港をはじめ、門司港レトロ地区、和布刈公園、勝山公園、旦過市場、西日本工業倶楽部、北九州総合体育館といった地元の名所もたくさん出てきます。
来年にはDVDが発売されるそうです。皆さん、ぜひ御覧ください!