はじめての論語 『リトル・ママ北九州』連載 第09回

親孝行とは

子游、孝を問う。
子曰く、今の孝なる者は是れ能く養うを謂う。
犬馬に至るまで、皆能く養うことあり。
敬せずんば何を以て別たんや。

弟子の子游(しゆう)が「孝行」の意味を聞くと孔子さまは「ただ食べものや着るものに困らないようにするだけでは、親孝行とはいえない」と言いました。

リトル・ママ読者のお母さん、お父さんも子どものころがあったはずです。

小さなころ、お母さんやお父さんは、あなたに対して、ただ食べるものや着るものをくれただけではありません。学校に行かせて勉強させてくれるのも、あなたに将来、立派な人になってもらいたかったからです。これが親の「愛情」というものです。

そんなたくさんの愛情を受けて育った皆さまは、きっとご両親を大切に想う気持ちがあることでしょう。孔子さまは、その気持ちこそ「孝行」だと言われたのです。

現在、子育てを頑張っている皆さんは、自分がそうしてもらったように、子どもたちにたくさんの愛情を注いでいることと思います。子どもたちはその愛情をうけて、両親を大切に想う心をはぐくんでいっているのです。

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