親への感謝を忘れない
子曰く、 予の不仁なるや。
子生まれて三年、然る後に父母の懐を免る。
夫れ三年の喪は天下の通喪なり。
予や、其の父母に三年の愛あらんか。
親が亡くなったら、三年間は喪に服さなければいけません。なぜなら、人はだれでも生まれてから三年間、赤ん坊だったときは自分では何もできず、親に完全にまもられて生きてきたからです。
いうまでもないことですが、「三年間喪に服せ」というのは、そういう気持ちをもって生活せよということで、三年間ずっと家に閉じこもりなさい。という教えではありません。 それに、三年経ったら親への恩がなくなるというものでもないでしょう。いつまでも親への感謝の気持ちは忘れてはいけません。
家族は人間関係の基礎になります。家族との関係がきちんとしていて、礼儀にかなっているなら、人として正しい道を歩んでいるのです。
普段から忘れがちだったり、なおざりにしがちな親のことを、あらためて考え直してみるといいかもしれません。お母さん、お父さんが、親を大切にしている姿は、きちんと子どもたちに見せてあげるべきです。その姿をみて、子どもたちもまた、親を大切に思う心を育てていくことでしょう。
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