はじめての論語 『リトル・ママ北九州』連載 第04回

まちがいを改める習慣をつけよう!

子曰く、過ちて改めざる、是れを過ちと謂う。

 『論語』の衛霊公編に綴られた有名な教えです。孔子はこう言いました。「過ちをおかしたとしても、その過ちに気づいたら、次からは改めればいい。気づいたのに改めようとしないのが、ほんとうの過ちなのですよ」。

 人は誰でもまちがいをします。完全な人間なんていないからです。まして、小さな子どもだったらなおさらです。親として、子どもがまちがったことをしたらどのように対応するのが良いのでしょうか。一番良いのはどこがまちがっていたのかを落ち着いて見直して、改める手助けをすることです。そして、なんでまちがったのかを子どもと一緒に考えてあげることが大切です。まちがいの原因をきちんと理解してすぐに改めることができれば、それはもうまちがいではありません。

 まちがったことがわかっていても、適当にごまかしてしまおうとするのが、本当のまちがいなのです。そして、ごまかせばごまかすほど、また、もっと大きなまちがいをするものです。子どもたちがまちがったことをした時には、叱って終わりにせず「なんでこうしちゃったんだろうね、ママと一緒に考えてみよう」と声をかけ、まちがいを改める習慣をつけてみてはいかがでしょうか。